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三棟の邸宅と中庭
ギュルエヴィ サフランボルは、旧市街地の中心に位置するチェシメ地区にあり、18世紀から残る要塞の東のふもとに位置する、瀟洒な邸宅として知られています。邸宅は19世紀の中頃に起こった火事によって損害を受け、一度修復されています。 私たちは、最初に邸宅を建てさせた三つの家族の名字をそのまま受け継いで、三棟のそれぞれの名とさせていただきました。
その一つ、ハジメミシュレル家は羊毛と衣類を扱う仕事をしていたといわれています。20世紀の始めに邸宅を西洋風に改装したことが見受けられます。ハジメミシュレル邸の棟では2006年にお客様のおもてなしを始めました。この棟にはマスタールームを含め5つの部屋があります。
ベテンレル邸宅と呼ばれた邸宅の主人シュクル・ベテンレル公はエルサレムにおいてイスラム法官職を勤めたあと、サフランボルに来て定住したと言われています。オスマントルコ時代、19世紀に至るまで、役所というものは存在せず、役人達は自分の邸宅を事務所にしていました。邸宅の中がハレム(女性の居住空間)とセラームルック(男性の居住空間)に分かれていることから、おそらくベテンレル公も邸宅の一部を公的な場所として、事務所にしていたと思われます。ベテンレル公の邸宅だった棟にはマスタールームと主寝室を合わせたスイートルームを含め5つの部屋があります。
ギョクチュレル邸宅の持ち主であったギョクチュレル家は森林の管理と材木商を営んでいたと言われています。ギョクチュレル邸だった棟には、寝室と納屋を合わせて改装した2つのジュニアスイートルーム含めた6つの部屋があります。この棟は2011から新しくおもてなしをさせていただくことになりました。
この三棟の邸宅は中庭で一つにつながっています。中庭には歴史地区のオスマントルコ時代の水場から水が引かれており、命を潤してくれるようです。静かな中庭の果物の樹木は季節によって色とりどりの花を咲かせたり、くだものを実らせたりして楽しませてくれます。